三角関数
ここでは LaTeX で三角関数や双曲線関数を出力するための方法を紹介します.
(ここで紹介するコマンドはすべて数式モードで使用可能なコマンドです.)
目次
三角関数 (trigonometric function)
例えば sin を書くときに,そのまま sin と書いてしまうとイタリックで表示されてしまいます.これを回避するには \sin のように,前に "\" をつけます.
LaTeXサンプル
\begin{eqnarray*}
\sin x \\
\cos x \\
\tan x
\end{eqnarray*}
LaTeXサンプルの実行結果

三角関数の逆数
三角関数の逆数を書くには \frac コマンドを使用して分数表記で書いてもよいのですが,LaTeX には \csc,\sec,\cot コマンドがそれぞれ用意されています.
LaTeXサンプル
\begin{eqnarray*}
\csc x & = & \frac{1}{\sin x} \\
\sec x & = & \frac{1}{\cos x} \\
\cot x & = & \frac{1}{\tan x}
\end{eqnarray*}
LaTeXサンプルの実行結果

逆三角関数 (inverse trigonometric function)
逆三角関数を書くには "^{-1}" を使用して -1 乗形式で書いてもよいのですが, LaTeXには \arcsin,\arccos,\arctan コマンドがそれぞれ用意されています.
LaTeXサンプル
\begin{eqnarray*}
\arcsin x & = & \sin^{-1} x \\
\arccos x & = & \cos^{-1} x \\
\arctan x & = & \tan^{-1} x
\end{eqnarray*}
LaTeXサンプルの実行結果

双曲線関数 (hyperbolic function)
LaTeXには \sinh,\cosh,\tanh,\coth コマンドが用意されています.
LaTeXサンプル
\begin{eqnarray*}
\sinh x \\
\cosh x \\
\tanh x \\
\coth x
\end{eqnarray*}
LaTeXサンプルの実行結果

LaTeX使いの必読書
LaTeXでレポートや論文を書く際に読んだ本です.よかったら参考にしてみてください.
LaTeXの参考書としては最高の書籍です.
著者が日本におけるTeXの第一人者である奥村先生ということもあり,非常に信頼性と質が高く,LaTeXのノウハウが詰まっています.