場合分け
ここでは LaTeX で場合分けを出力する方法を紹介します.
場合分けを出力するには cases 環境を使用する方法と array 環境を使用する方法があります.
(ここで紹介するコマンドはすべて数式モードで使用可能なコマンドです.)
場合分け (cases 環境)
LaTeX で場合分けを記述するには amsmath パッケージの cases 環境を使用します.
LaTeXサンプル
% パッケージ
\usepackage{amsmath}
\[
\begin{cases}
case1 \\
case2
\end{cases}
\]
LaTeXサンプルの実行結果

値と条件を分けて書く場合は & で値と条件を分割します.
LaTeXサンプル
% パッケージ
\usepackage{amsmath}
\[
x^n = \begin{cases}
1 & (n=0) \\
x \cdot x^{n-1} & (otherwise)
\end{cases}
\]
LaTeXサンプルの実行結果

場合分け (array 環境)
amsmath パッケージを使用したくない場合は,array 環境を使用して場合分けを記述することもできます.例えばケースを 2 つに分ける場合は array 環境で 2 行 1 列の配列を作成します.
LaTeXサンプル
\[
\left\{
\begin{array}{l}
case1 \\
case2
\end{array}
\right.
\]
LaTeXサンプルの実行結果

値と条件を分けて書く場合は N 行 2 列の配列を作成します.1 列目は値を,2 列目は条件を書きます.
LaTeXサンプル
\[
x^n = \left\{ \begin{array}{ll}
1 & (n=0) \\
x \cdot x^{n-1} & (otherwise)
\end{array} \right.
\]
LaTeXサンプルの実行結果

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