連立方程式
ここでは LaTeX で連立方程式を記述する方法を紹介します.LaTeX では連立方程式の式番号をそれぞれの式につける場合と式番号をまとめてつける場合で書き方が異なります. (ここで紹介するコマンドはすべて数式モードで使用可能なコマンドです.)
目次
式番号をそれぞれの式につける
LaTeX で連立方程式を出力する際に式番号をそれぞれの式につけるには以下の2種類の方法があります.
- cases パッケージの numcases 環境を使用する
- cases パッケージの subnumcases 環境を使用する
連立方程式1 (numcases 環境)
LaTeXサンプル
% パッケージ
\usepackage{cases}
\begin{numcases}
{}
2x + 4y = 10 & \\
x + 3y = 6 &
\end{numcases}
LaTeXサンプルの実行結果

連立方程式2 (subnumcases 環境)
LaTeXサンプル
% パッケージ
\usepackage{cases}
\begin{subnumcases}
{}
2x + 4y = 10 & \\
x + 3y = 6 &
\end{subnumcases}
LaTeXサンプルの実行結果

式番号をまとめてつける
LaTeX で連立方程式を出力する際に式番号をまとめてつけるには以下の2種類の方法があります.
- amsmath パッケージの cases 環境を使用する
- array 環境を使用する
連立方程式3 (cases 環境)
LaTeXサンプル
% パッケージ
\usepackage{amsmath}
\begin{eqnarray}
\begin{cases}
2x + 4y = 10 & \\
x + 3y = 6 &
\end{cases}
\end{eqnarray}
LaTeXサンプルの実行結果

連立方程式4 (array 環境)
LaTeXサンプル
% パッケージ
\usepackage{amsmath}
\begin{eqnarray}
\left\{
\begin{array}{l}
2x + 4y = 10 \\
x + 3y = 6
\end{array}
\right.
\end{eqnarray}
LaTeXサンプルの実行結果

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