ページ番号
ここでは LaTeX でページ番号を編集する方法を紹介します.
ページ番号を消去する
すべてのページのページ番号を消去するには \pagestyle コマンドを,特定ページのページ番号を消去するには \thispagestyle コマンドを使用します.これらのコマンドの引数に empty をとることでページ番号を消去することができます.
\pagestyle{empty} % すべてのページ番号を消去
\thispagestyle{empty} % 特定のページ番号を消去
LateXサンプル
\documentclass[11pt,a4j]{jarticle}
% プリアンブル
\pagestyle{empty} % ← \pagestyleはプリアンブルに書く
\begin{document}
・・・
\end{document}
1ページ目のページ番号が消えない場合の対処法
\pagestyle コマンドを使用しても1ページ目のページ番号が消去されないことがあります.多くの場合この現象は \maketitle コマンドが原因です.\maketitle は内部でページ番号を表示するコマンドを呼んでいるため,ページ番号を消去しても設定が上書きされてしまいます.この現象を回避するには \maketitle の後に \thispagestyle コマンドを使用すればOKです.
LateXサンプル
\documentclass[11pt,a4j]{jarticle}
% プリアンブル
\title{タイトル}
\author{著者名}
\date{日付}
\pagestyle{empty} % ← プリアンブルに\pagestyleを書く
\begin{document}
% タイトルを出力
\maketitle
\thispagestyle{empty} % ← ココに\thispagestyleを書く
\end{document}
\pagestyle コマンドと \thispagestyle コマンド
\pagestyle と \thispagestyle はページ番号を消去するだけのコマンドではありません.これらのコマンドを引数を変更して使用することでページ番号の表示箇所を変更することもできます.使用可能な引数を以下に示します.
引数 | 意味 |
---|---|
empty | ページ番号を出力しない |
plain | フッタにページ番号を出力する |
headings | ヘッダにページ番号とドキュメントクラス依存の文字列を出力する |
myheadings | ヘッダにページ番号とドキュメントクラス依存の文字列を出力する.ヘッダに出力される文字列を \markboth か \markright コマンドで定義可能 |
ページ番号の形式を変更する
ページ番号の形式を変更するには \pagenumbering コマンドを使用します.\pagenumbering は引数によって変更する形式を選択できます.使用可能な引数は以下のとおりです.
引数 | 説明 | LaTeXサンプルの実行結果 |
---|---|---|
arabic | ページ番号をアラビア数字にする | ![]() |
roman | ページ番号を小文字のローマ数字にする | ![]() |
Roman | ページ番号を大文字のローマ数字にする | ![]() |
alph | ページ番号を小文字のアルファベットにする | ![]() |
Alph | ページ番号を大文字のアルファベットにする | ![]() |
LateXサンプル
\documentclass[11pt,a4j]{jarticle}
% プリアンブル
\pagenumbering{roman} % ← \pagenumberingはプリアンブルに書く
\begin{document}
・・・
\end{document}
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